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2008年09月06日●第 37 話
マニマンは恐い夢で目覚めました。家の中の床がじわじわ黒ずんで火の手が上がり、すぐに水で消して安心した途端、今度は家の外がうるさく、表に出てみると、真夜中です。そして、2階からとても消すことの出来ない大きな炎が上がっています。マニマンは消化を諦めて家の中に戻り、本棚の前で一番大事な本を何冊か選ぼうとし、悲しみながら2、3冊持ったところで目が覚めました。※ ●マニマンの思い出すっ記 5 去年の春、自転車で遠い郵便局に行った後、ミヨーナ夫婦の家に向かいました。すると、狭い道沿いに、火事で屋根の大半が焼け落ち、内部がからっぽの小屋がありました。プラスティックのトタンがグニャリと曲がり、柱はみな黒焦げになっていました。放火か火の不始末か、どっちにしろ小規模な火災で新聞記事にはならなかったでしょう。無残な光景を見てマニマンはさびしくなりましたが、大きな穴から春の空が見えていました。そこからは希望の光が挿し込んでいる気がしました。マニマンは少し安心して、自転車でミヨーナ夫婦の家に向かいました。
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