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2008年09月02日●第 33 話
前にも書きましたが、マニマンがほとんど毎日歩く散歩道には、毎日新たな出会いがあります。何でも知っていると思う場所でも、実は知っているものしか見ていないのです。そして、知りたいと思うものしかニンゲンは出会えないのに、何でも知っていると傲慢な気持ちを抱くのです。そうなれば、もう全く未知のものには出会えない道を行くしかないのです。それで、先日マニマンは通り過ぎた後、呼びとめられた気がして振り返りました。そこには雑草に混じって桃色のクロッカスかサフランらしき形をした花がひとつ鮮やかに咲いていました。背丈が10cmほどで、見過ごしてしまいそうですが、マニマンの知らない間に育ち、1日で開花したのです。翌日撮影しようとすると、雨で出かけられず、そうこうして数日経つ間に花は跡形なく消えてしまいました。残念に思いながら、今日また近くの場所でひとつ咲いているのを見かけました。今度こそ撮影出来ました。ネットで調べると、コルチカムという名前の花のようでした。知らない花が「こっちへカム! わたし咲いてます」と世界に向けて小さな声で話していたのです。
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