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2008年08月19日●第 19 話
マニマンは大雨でない限り、ムーギョ・モンガにほとんど毎日、夕暮れが近づくと買い物に行きます。今年の夏はごく限られた地域に短時間に豪雨がよく降ります。そのため、マニマンは空を見て黒い雲があると傘を持って出かけます。そんな心配がない日は、夕暮れによく夕焼けが見えます。夏は夕焼けが美しいので、マニマンは昼間の暑さを我慢出来る気がするほどです。でも感心するほど素晴らしい夕焼けはめったにありません。先日は雨が降ったのにすぐに晴れ、大きな橋の上から見る夕日はいつもとは違ってさびしい色合いの赤い空気に満たされて見えました。マニマンは不思議な出来事に遭遇した気分になって思いました。夕焼けが毎日あって、電線にさえぎられずに大きな空で見ることが出来ればどんなにいいかと。夕焼けはマニマンの幼い頃を思い出させます。そして、少し悲しい気分にさせます。それでもきれいな空の色を感じることは、何にも代えがたい楽しみです。マニマンは自分の心の中にいつも夕焼けがあると思うと、急に自分がバイサオーのような老人になった気がするのでした。
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