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2008年08月12日●第 12 話
今日はスーパーに買い物に行く時間がありませんでしたが、郵便局には行きました。その帰り、マニマンはふと『空あります』と書かれた貼り紙に出会いました。よく通る道なのに、今日初めて気づきました。マニマンは内心思いました。『そら、空はありまんがな』。そう思って空を見ると、白い入道雲が葉をいっぱいつけた大きな木のように、黙ってもくもくと空を占めています。雲は無言(テレパシー)で言い返しました。『空はいつもあるとは限らんぞー。大きなわしらがいっぱい湧いている時はのおー』。マニマンは言い返しました。『そら、そうやけど、空があるから入道雲ももくもく湧くこと出来るんやがな。空という場所がなかったら、入道雲もあらへんがん』。『そら、そうやが、わしは空を「空き」の意味で言っとるんやぞー』。マニマンはそのことを知っているので、もう入道雲には返事をしませんでした。どうせ秋になると、もう空は空きだらけになって、脳天気な入道雲に悩ませられることもなくなります。そして思いました。『そら、そうなると入道雲も「空見た子とか」になるで』。早く、空きの大きな空の秋になってほしいものです。
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