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2008年08月08日●第 8 話
相変わらず大気が不安定で、夕方になると空の一角が黒くなり、雷が聞こえ始めます。でも、暦は正直で、蝉の猛烈な鳴き声の陰に秋の虫がしっかり存在を主張し始めています。今日も炎天下が一段落する午後6時前後に、マニマンはいつものように遠くのスーパーに徒歩で買い物に行きましたが、1週間ほど前から気がついていた近所の庭に咲く白い大きな夕顔を見ながら、「ネジネジシボリ花」と内心口ずさみました。マニマンはそのネジリ飴のような形の蕾がいくつもあちこち向いている様子を見るのがとても好きです。蕾は1日で開花し、翌日にはシュンとしぼみます。そしてしぼんだ時の形はまるでおばあさんの口元のようで、何物も内部に受け入れないぞといったかたくなな感じがあります。開花前のネジネジの方が好きですが、シボリ状態になったものもそれなりに面白い形をしています。マニマンは今の自分が年齢的にシボリ状態であることを知っています。そのためもあって、若いネジネジ状態だけを賛美したくないのです。花もニンゲンも、季節が変わるように本当にすぐに形が変わって行きます。それが自然だとマニマンは実感します。
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