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2008年05月07日●第 201 話
うす紅色の牡丹も散り、マニマンは赤まんまごとをして写真を撮りました。でも「しろまんま」ごとの二番煎じで面白くないですし、「赤まんまごと」は秋に咲く赤まんまの穂を使う遊びです。面白くないと言えば、久しぶりに帰宅したコマニは、『家にいても面白くない』と言って昨日帰りました。ついでなので、マニマンとママーニは遠方の美術館まで乗せてもらいました。山の中の細い道で行き止まりに遭遇したりで、2時間ほど無駄にあちこち走り回りました。諦めかけた時、ようやく見覚えのある道に出て、雨の中、美術館にたどり着きました。3年ぶり、2度目です。広い駐車場に停車し、美術館入口の方に歩き始めたところ、10メートルほど先に赤い塊が見えました。小さなツツジの花が満開で雨に濡れています。高さ2.5メートルほどもあって、まるで炎です。展覧会を見た後、最寄りの駅まで行くのにまた道に迷って1時間ほどかかり、しかも予定とは違う駅に出ました。マニマンはさきほどの赤いツツジを思い出し、演歌を歌うような気分になって、『コマニ! 雨でも消えない炎花のようになれよ!』と内心つぶやきました。
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