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2008年04月28日●第 192 話
日の丸の旗のように、白に赤はよく似合います。白ツツジは白牡丹のように清楚で、いい感じですが、何百もの花が全部真っ白だと退屈かもしれません。そこでひとつだけ紅色の筋が1本入ったものが混じるという光景も、何となくエロティックでもあって、乙なものです。今日マニマンの庭では白に数日後れて桃色の牡丹が咲きました。花弁の根元がほんのり濃い紅色に染まっています。2年前の1月に買ったのは、白とこの桃色の2本の苗だったのです。ニンゲンの頭ほどの大型の花がひとつだけ開いている様子は、小さな花が群れ咲くのとは違う見応えがあります。牡丹より大きな花としては泰山ボックンがありますが、その肉厚の花弁はそのままで中華料理の蓮華スプーンになるほど頑丈で、楚々とした感じはありません。ところで、牡丹は英語でピオニーと言いますが、ピオニー・レッドという名前の絵具は濃い臙脂茶で、たまにマニマンはその色の牡丹を見ますが、ビロードのような光沢はよても暑苦しいです。ツツジにはそんな色がないので、牡丹色とは本当はその色を指すのでしょう。
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