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2008年04月19日●第 183 話
マニマンは大きな木を見上げるのが好きです。それが芽吹き始める頃は特にいいです。ようやくそんな季節が来て、マニマンは散歩していても顔が自然にほころびます。ゴツゴツとした太い幹はマニマンの何倍も生きて来た逞しさがありますが、マニマンのように散歩しなくても、大きな木は同じ場所でゆうゆうゆうぜんとし、下から見上げるマニマンをどのように思っていることでしょう。そんな古木も夕暮れになると眠たいはずです。先日の夕暮れ、夜桜を見る前にマニマンは久しぶりに鬱蒼とした雰囲気の通りを歩きました。ニンゲンはほとんど歩いておらず、車もあまり通りません。通り沿いには樹齢何百年の古木が何本も生い茂っていますが、マニマンはそれを見ながら頭上があまりにうす暗いので見上げました。すると、まだ春の芽吹きを始めないゴツゴツとしたオニオニの古木がマニマンに覆いかぶさっています。桜が満開だというのに、まだ春に目覚めていないのでしょう。マニマンはふいを食らって不思議な気がし、夜明け直前のまだ誰もが眠っているような暗い中をひとりで散歩している気になりました。
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