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2008年04月15日●第 179 話
先日、マニマンは雨に咲く白スミレを見つけましたが、昨日はいつもの散歩道に紫色のスミレが満開になっていることに気づきました。花の塊が点々と咲いている様子を見ると、とてもうきうきした気持ちになります。小川沿いの舗装された道端にほんの少しの土があって、そこに咲いているのです。いや、実はたんぽぽや雑草などの他の植物と一緒になって舗装を破っているのです。普段は犬が叱呼する時しか立ち止まらないような、そんな過酷な条件の場所に小さな花が咲くのです。花が咲いていても、自動車でさっさと走り抜けて注目しない人は多いですが、マニマンはスミレの前に立って語りかけるのです。『今年もがんばってよく咲きましたね。きれいな色を見せてくれてどうもありがとう。』 でもマニマンは心配になります。こんなにきれいに満開になれば、きっと誰かが全部ごっそりと摘んでしまいます。花が咲いて種が出来るまではせめてそのままそっとしておいてやりたいものですが、現実はいつも残酷です。今日散歩していて、マニマンは昨日撮影した塊が全部根元から抜き取られていることに気づきました。登下校する学童の女の子が摘んだのでしょうか。来年は同じ場所に同じように咲いてくれないかもしれません。
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