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2008年04月03日●第 167 話
大なる意志はそう簡単にコロリロリコと変わってもらっては困ります。大なる石はダイヤモンドほど硬くはなくても、そのゴロリゴスリ感はなかなか貫禄充分で、それがまん丸であればなおさら面白いです。地震が来れば予想のつかない方向にゴロゴロリと転がって、ニンゲンをボウリングのピンのようにバラバラバッタンと押し潰すのは困りものですが、漬物石に利用すれば1万人分ほどがいっぺんに漬かってベリー便利です。でも本当のところ、そんな大きくて丸い石は何のためになるのでしょう。マニマンは最近よくそうした丸い石を見かけますが、車避けのためだけとも思えない場合があります。それに、いったいどこでそんな球体石を次々と作っているのでしょう。日が傾いて影が長くなった頃、マニマンはママーニと大きな街の見知らぬ道を歩き、マニマンはまた同じような石を見つけました。『転がる意志には苔生えない、インディアン嘘つかない』とかつてアメリカ・インディアンが言ったというのは嘘ですが、転がらない石に苔が生えるのは本当です。いつかそんな苔つきの丸いゴロリゴッタ石を見つけたいと思います。
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