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2008年03月29日●第 162 話
マニマンは近所を散歩して田中さんの田畑を見るのが好きです。見るだけで田の中には入りません。季節によって表情をころころと変えるからです。田植えが始まらない春の田は、さまざまな雑草が咲き乱れますが、その中でも赤いレンゲの花がたくさん集まって咲くのはとても楽しい光景です。レンゲは蓮華と紛らわしく、レンゲソウかゲンゲと呼ぶのが正しいのですが、それはさておいて、そんな小さなゲンゲでも、花が枯れた後は黒くて小さな豆莢型の種が出来ますが、それは花とは違ってじっと観察しないと気づかないものです。でもゲンゲにとってはその種を作ることが大事で、そうでないと来年また同じ場所で花を咲かせることが出来ません。マニマンは毎年不思議に思うのですが、すぐに土が混ぜ返され、水が張られた後に稲が植えられるのに、ゲンゲの種はそんな環境の中で腐敗せず、障害も受けずに耐え続け、また来年の春になれば花を咲かせます。そしてモンキロチョウもいっぱいやって来て、ゲンゲの蜜を吸い放題です。そんな春の光景を見ていると、マニマンも蝶になってゲンゲ畑をひらひらと舞いたい気がするのです。
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