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2008年02月25日●第 129 話
マニマンはまたバスに乗って図書館に行きましタイス。午前中はまだ寒くて日陰には雪が積もっていまサイス。そうでないところは屋根から落ちた雪、いやドライアイスの座椅子のような白くて大きな氷の塊が散らばっていましタイス。バス停に向かう途中で小学生連れの親子を追い抜きましタイス。子どもはどこかの家の玄関に転がっている愛すべき氷で遊びたいらしく、しゃがみ込んでいましタイス。『お父さん、このアイス持って行っていい?』『ああ、いいサイス。持って行っても誰も文句言えへんしナイス。』 その子どもはセーター1枚の姿で、いかにも寒そうでしタイス。それでも冷たい氷の塊で遊びたいのは、よほど体内にエネルギーが溢れているためでサイス。そのため、氷もきっとすぐに溶けてしまいまサイス。でもいいのでサイス。どうせ先々にいくらでもゴロゴロ転がっていまサイス。町中が冷凍庫みたいなものでサイス。太陽が出ればすぐに跡形なく消えてしまうサイズの氷でサイス。どんどん子どもたちがそれで遊ぶ方がいいのでサイス。マニマンはつらつらつらら鼻水を垂らりながら通った昔の学校道を思い出しましタイス。
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