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2008年02月17日●第 121 話
マニマンは大通り沿いの歩道を歩きながら、空腹を感じましたが、ビジネス街ですから、大通り沿いには食堂やレストランはありません。それに横道に入っても土曜日はほとんどどこも休みです。そんなことを思いながら、陽射しを浴びているので内心感謝です。ふと視界に光るものが入りました。マニマンはドッキリコとしました。それは何とキリコの彫刻だったのです。マニマンはお腹が空いていたので、キリコのその銀色に光る彫刻の頭部が卵に見えました。実際それは卵型なのです。マニマンは近寄って、記念にまた写真を1枚撮りました。キリコはもうとっくにこの世にはいませんが、自分の彫刻が大通りの歩道に飾られて、いつの日かマニマンをドッキリコとさせ、そして『おにおにっ記』に書かれることを予想したでしょうか。ええ、きっと予想したはずです。キリコの芸術は、人をドッキリコとさせる、つまり意外な遭遇を念頭に置いたものです。ですから、こうして大通りに置かれることはふさわしいのです。マニマンは記念に彫刻を触って、少し指で弾いてみました。中は空洞です。アルミの音がしました。予想内でした。
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