|
2008年02月07日●第 111 話
マニマンはいったいニンゲンはどこへ行くのか時々どきどき心配になります。いえ、自分自身、それに『おにおにっ記』にしてもどんな結末になるのかはよくわからず、漠然とした不安がありますが、マニマンはきっとニンゲン社会全体も同じと思っています。それでもとりあえず今日もスーパーに買い物に行くことだけはわかっていて、ごく間近な未来は予測がつきます。それに出来れば、座標で言うプラス方向に進んでいたいものですが、どんな存在でもやがて老化が始まり、いつまでもプラス方向でいるわけには行きません。でも、そんな日が少しでも後れてやって来るように毎日多少の運動をして健康を保つ必要を感じ、マニマンは散歩がてらにスーパーに出かけるのでした。今日はスーパーで買い物を済ませ、出入り口を出た後ふと正面前方を見上げると、治療院の屋上にある看板が目に入りました。マニマンはドキリとしました。半分剥がれていて、真下を歩けば危険です。しかも赤い矢印はマイナス方向ですからね。マニマンは自分の老化に赤信号が灯った気になりました。散歩中にはいつもきれいな花ばかり見て安心するとは限らないのです。
|