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2008年01月29日●第 102 話
冬場は花が少なくさびしいですが、春の爆発の前にあって、植物はみな無数の蕾を抱えて待っています。前にも書きましたが、マニマンの前庭にはアジサイがあります。毎年青い大きな花を咲かせます。あまりに真っ青なので、通りががる人は驚きのあまり真っ青になって、花の前までやって来ることがあります。その青アジサイが、去年の秋は珍しくも赤に変化しました。青が赤に変化して楽しめるのは賛成です。リトマス試験紙では酸性ですからね。アジサイは土壌の酸性度によって青や赤になったりすると聞いたことがありますが、きっとマニマンの前庭の土壌は酸性なのでしょう。赤いアジサイは最近かなり茶色になって来ました。名づけて「チャジサイ(茶爺斎)」です。まるでバイサオーですが、ま、いいさ、おー。で、それをさらに長く放置すると、今度は「シスルサイ(死する斎)」になります。花びらの肉質が落ちて細かい骨質だけが残り、シースルーに見えるからです。それをさらに3年放置すると、うすベージュ色の「ベージュサイ」になります。それはもうレース編みで、きれいに老けた米寿の老人を思い出させます。
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