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2007年08月21日●第 201 話
マニマンは去年の昨日、オニビシの偶像を作りました。オニビシをうまく育てることが出来ないための、せめてもの罪滅ぼしを思ってのことでした。でも今年はもっと最悪で、発芽さえもしませんでした。発掘した2個のオニビシはきれいに洗ってオニビシ精人の横に置きましたが、今日マニマンは精人の頭を本物のオニビシに置き変えてみました。白と黒で似合っているようでいて似合っていないような変な形になり、すぐにまた元に戻しました。昨日はからからと鳴っていた音も今日は全くしなくなり、どうやら中は完全に空っぽになっているようです。中身が詰まったまま乾燥させると全体が縮まるのに、水中で長い間置けば、殻はそのままの大きさで保存されることがわかりました。せめてそのことだけでもマニマンは収穫だった気がします。でも実のところ、マニマンはオニビシ栽培よりもっとがっかりしたことがあります。思ったようには育たなかった植物が裏庭にあるのです。また書きますが、そのことを思えば残念のあまり、マニマンは自分の頭を空殻のオニビシにすげ替えたい衝動に駆られます。
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