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2007年08月17日●第 197 話
マニマンは遠くに用事で出かける時は、バッグ代わりに厚手の透明ビニール袋を持ちます。そして、デジカメを持って行くかどうか迷います。旧式でデッカイ亀のように重たいからです。軽いケータイ電話を持てば写真も撮影出来て便利なのでしょうが、マニマンは時代遅れのニンゲンですから、必要ないのです。それで、つい先日マニマンはいつものビニール袋にデカデジ亀を入れてゴッタ煮のような街に出かけました。駅前に「アマゴッタ」という大きな看板が見えます。『アマゴッタ? 何のこった?』と駄洒落を垂れながら、炎天下の駅前を行くと、直径1メートルほどの真っ黒な丸い鉄塊が10数個固まって置かれていました。近寄って触ると、陽射しでやけどするような熱さになっていて、『何てテッカイ! やなこったい!』と後退しました。大昔の大砲の弾か、冗談ベンチか、芸術作品か。プレートはありません。『アマゴッタ! デッカイ鉄塊かい!』とマニマンは内心駄洒落を繰り返しました。この変な黒玉を見てマニマンは謎々スマイルさんが送ってくれた黒玉のお菓子をおかしく思い出してスマイルしました。
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