|
2007年08月04日●第 184 話
髪ボウボウで暑苦しいマニマンは散髪の必要を思い、何日かぶりに外出して遠くの散髪屋に行きました。台風が接近中で、空には黒い雲がちぎれちぎれに浮かんでいました。雨が降るかもしれず、大きな傘を持って出ました。するとすぐに大粒の雨がぽつりぽつりと来ましたが、傘をさすほどでもないのでそのまま行きました。田中さんの田んぼにやって来た時、もう稲はすっかり伸びて、ミドリ一色の世界です。台風の予兆の生暖かい風がひゅるひゅると吹いていました。マニマンは思いました。『自分の髪ものびのびだけれど、ミドリではなく、黒と白の混合で汚らしいな。でもまだたくさん生えているからいいかな。髪の毛にも秋になって何か実が出来れば面白いだろうな。その実を散髪屋で収穫してもらって、夜に食べるとどんな味がするかな。「なかなかいーねいーね」だったらいーね。』 途中で3度ほど写真を撮りながら、マニマンは散髪屋に急ぎました。遠いので汗びっしょりです。自転車に乗れば早いですが、あまり運動にならないので、徒歩です。散髪が終わった時、空はすっかり晴れて傘が邪魔でした。
|