せっかくマニデビルさんに励まされたミリドキさんですが、相変わらず思い悩んでいます。そして、さらにキミドリ社に向かって歩いていると、今度は前からぱっと明るい服装をした気取り屋さんのキドリミさんがやって来て、話しかけられました。 『ミリドキさん、あなた、自分のミリキド(魅力の度合い)をいつも気にしているのでしょう?』 『はははい、それなりにーか……』 『だったら人の目を気にせずに、したいことをして自分で輝くしかないわ。そうすればミリキドが増して、きっとあなたの好きな人も気づいてくれるわよ』 『そそそんなものでですかムサハムニダ……』 『わたしを御覧なさい。変なこと言う人はいるけど、賛成してくれる人もいるのよ。全員から好かれるのは無理な話なのよ。』 ミリドキさんはわかったようなわからないような気分になりながらも、キドリミさんのように前向きに心を持とうと思いました。でも、みんなは「ミリドキ」から「ミリ退き」を連想するあまり、その歩みがあまりにのろいか逆方向の気がして、ミリドキさんがずっと同じところに留まっているように見えるのでした。 ● ● ● ●the special linking series - written by permission of KIMIDORI-SHA