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●2007年06月25日●第 144 話
昨日は恐ろしく雨が降りましたが、今日は梅雨の晴れ間で、マニマンは久しぶりに近所のスーパーに買い物に行きました。出かける前にぽつぽつと降って来たので傘を持ちましたが、10歩も行かないうちに雨はやみました。買い物が終わって帰り際、空はすっかり晴れて眩しくなり、マニマンはサングラスを持って出かけるべきだったと思いました。両手に重い袋をふたつ下げながら、マニマンは傘が勝手にするすると小さくなってポケットに入ればいいのになと思いました。次に、どうせなら買い物全部が小さくなればいいと思いました。『何でも小さくなって入る袋か。まるでモラエドンだな。』 そんなことを思って歩いていると、ある家の垣根で、5角形をしたうす紫色のキキョウの蕾が2、3個、目につきました。『キキョウはまるで袋だな。ぱっと爆発してきれいな星型の花が咲く。中に火薬を持っているのかな。爆発は夏もだ。そうだ! 季節は袋で、爆発だ! ボウフラも同じだな。次々脱皮して透明ボウフラは袋を水中に脱ぎ捨てる。ボウフラは袋で、季節で爆発で、世界そのものだゾーイ!』
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