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2007年06月24日●第 143 話
鶴の首は長いですが、もっとびろーーーんと伸びれば恐いろくろ首です。でもそれほどに長くて、トンビが空で輪を描くようにくるりと一回転することも出来るでしょう。キリンの首も長いです。長過ぎて、ニンゲンの家には住めず、飼うことは出来ません。誰もが想像するように、首が屋根から飛びるか、いつも輪を描いている必要があります。いつも輪を描いていると、キリンは窮屈な思いをしますし、家の中もそう思います。ですから、天に向かって長く伸びるものにあちこち向いてもらわず、摩天楼のようにまっすぐ天を向いてくれなくてはなりません。先日マニマンは、鶴かキリンか象の鼻のように長かった部分からびろーーーんと長い蔓が生え出て来たオニグロヤ魔イモを庭に埋めました。その前に、ママーニは長い蔓に部屋を占領されては困るので、勝手に蔓をバッサリと切ったのですが、オニグロヤ魔イモは土に埋められて元気を出し、新たに出て来た鶴、いや蔓は、何かに巻きつこうと、前よりさらに長い蔓をびろーーーんと伸ばしています。きっと蔓の先端にはニンゲンには見えない目があるのです。
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