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●水張りの田
寒い日が続く。今TVの天気予報では明日13日の東京は13度と言っていたが、京都の21度よりかなり低い。まだストーヴをしまい込まずに使用しているが、外出の時の格好に困る。



今日は図書館に本を返す日であったので、午後からぶらりと出かけた。図書館前のベンチで返す本をもう一度読んでいると、寒くなって来たので中に入り、続きを読みながらメモを取った。細かい字でびっしりと4枚ほど書き終えると、2時間ほど経っていた。新しく本を借りて外に出ると、空が深い紺色の夕暮れになっていて、寒いながらもその雰囲気がとても心地よい。さすが桜も8割り方は散ったので、平安神宮前の道も観光客はまばらだ。待ち合わせをしている7時まで40分ある。来た道とは違って、少し回り道になるが、青蓮院から知恩院前、そして円山公園から八坂神社へと静かな道を南下し、祇園から四条大橋へと歩くことにした。観光客はみな遠くから来ているようだ。その様子は言葉や表情からわかる。それに、最近はめっきり中国人が増えて、祇園界隈を話しながら歩いているのはほとんどみな中国人だ。「わー、馬鹿でけえ!」 若いアベックが知恩院の山門を見上げて感心していた。ちょうど筆者も同じことを思いながら、その前の道の横断歩道を横切ったばかりで、テレパシーかなと思った。すぐに円山公園へ続く門が見えていて、その向こうに名物の枝垂れ桜のライトアップが見えた。先週同じ時間帯にその有名な枝垂れ桜を見たが、ここ2、3年はめっきり弱って、枝をあちこち大きく払ってしまったので、20年前の半分ほどの大きさになった。観光客はそんなことは知らずにみな喜んで写真を撮っている。それに、ほとんど葉桜になっているのに、青いシートを広げて宴会をしているグループがいくつもあった。こんな貧弱な枝垂れ桜では京都の名が廃るが、それが今の京都の現実だ。それでも日が暮れて、八坂神社境内の提灯がみなぼんやりと灯っている様子は、車とビルで荒廃した京都を一時期でも忘れさせてくれるに充分な情緒がある。誰にも見えない幽霊のような気分になりながら歩き、待ち合わせの高島屋に着いたのは6時57分であった。3分早くなったのは、八坂神社石段下の観光客の波をかきわけてうまく泳ぎ抜けたからだ。

●水張りの田_d0053294_11350458.jpg  2007年06月01日●第 120 話

●水張りの田_d0053294_125048.jpgマニマンの近所にはまだあちこちに田畑が残っています。そのひとつに、『田の中に入らないで下さい。田中』と書かれた看板が何年も前から立っています。マニマンはそれを見るたびに面白く思いますが、よほどプライバシーを侵害されている人なのでしょう。マニマンは散歩中に見慣れている田や畑の様子を確認するのが好きです。家ばかりが建つ地区にそうした広い空間は普通の公園とは違って、花や虫、鳥、作物など、季節の移り変わりを伝えてくれて、本当にありがたい存在です。そして、マニマンはどんな季節の田畑もそれなりに好きですが、水を張って稲の苗が植えられたばかりの田ほど美しいものはないと思います。そんな季節がまたやって来ました。田の水面に映る雲や山影も楽しいですし、何より等間隔に植えられつつも、微妙に曲線を描いている苗の列には温かみがあります。そして、田の片隅にはあまった苗のひとつふたつの束をよく見かけますが、それもまた面白いものです。稲が色づく頃のは数か月先です。その頃マニマンはどんな面白いことを感じて書いていることでしょうか。
by uuuzen | 2008-04-13 01:03 | ○お に お に っ 記 2
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