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2007年05月31日●第 119 話
自転車で郵便局に向けて走っていた時、マニマンは急ブレーキをかけました。すると、左のブレーキがプチンと音を立てて切れてしまい、大いに困りました。郵便局で用事を済ました後、帰宅してもよかったのですが、ブレーキの修理には自転車屋に行く必要がありますし、その自転車屋はマニマンの家より郵便局からの方が近いのです。でも、お金を持って出ません。そこでマニマンはミヨーナの家に立ち寄りました。ブレーキが直った後、ミヨーナの家で談笑し、そしてマニマンは帰りましたが、いつも通り慣れている道なのに、何か違う気配を感じ、そこでまた急ブレーキをかけました。そこは急な下り坂ですから、ブレーキをかけないと危ないのですが、もしブレーキを修理せずに帰っていれば、事故を起こしたか、あるいはただならぬ気配に気づかなかったかもしれません。その気配とは、マニマンの頭上高くに咲く変な花です。赤紫色の毛で出来たふわふわしたモップのようで、瓶洗い花の親戚かもしれません。長く生きて来たマニマンですが、まだまだ知らないことがあるものだと思いました。
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