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2007年05月26日●第 114 話
マニマンは植物図鑑を持っています。その気になればどんな珍しい花でも名前を調べることは出来まが、面倒なのでそんなことはほとんどしません。去年のことですが、近所を散歩中のマニマンは、瓶の内部を洗うブラシの形をした花を見かけました。今年もまた咲いているのに気づき、「瓶洗い花」と名づけました。瓶ブラシは今ではもうどの家庭にも常備されているものではないでしょうが、マニマンの家には長年使わなくなったものがあります。それを手に取りながらマニマンは本当にそっくりだなと思います。ひょっとすれば本当に「瓶洗い花」という名前かもしれません。何となくそんな名前の花があったような記憶があるからです。それにしてもその花はなぜそんな形をしているのか不思議です。瓶を洗う時に使ってもらいたいからでしょうかね。ニンゲンがガラス瓶を発明するよりもっと昔にその花は存在していたはずです。いやいや、ひょっとすればニンゲンが瓶を発明したのは、その花を見たからかもしれません。『この花が使える何かを作ろう!』 それが瓶となった可能性は充分にあります。
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