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2007年05月24日●第 112 話
朝から大雨です。ママーニはマニマンによく玄関脇に植えているアジサイに水をやってほしいと言います。でもすぐに忘れてしまうマニマンで、それを実行したためしがありません。というのも、アジサイはなかなか強い植物で、自然のまま放置しても毎年花を咲かせるからでもあります。それに、どうせ雨がよく降る季節になると1日中水を浴びます。大雨の中、アジサイが元気よく水を飲んでいることを想像しながら、マニマンは裏庭を見ました。いつもは青い藻がびっしりと繁茂する火鉢の表面は、雨が降り注いで半分透き通って見えます。それに小さな輪、大きな輪がいっぱい浮かんでは消えます。オニビシはいつになったら芽を出すのかなとマニマンはぼんやりと思いました。そして、マニマンがまだ小さなマニだった頃に覚えた童謡の替え歌が、いつものように出鱈目に口をついて出ました。 ♪雨、雨、降れ降れ、マニマンはー、 ♪火鉢を見ながら、祈りますー、 ♪オニビシ、早く芽を出せよー ♪雨、雨、降れ降れ、もっと降れー、 ♪水やり手間が省けるよー、 ♪ボウフラも外にこぼれるワーイー
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