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2007年05月21日●第 109 話
とても肌寒かった今日、ママーニは「庭の牡丹が咲いているよ」と言いました。マニマンは「芍薬やで」と返事しました。ママーニは理解出来ないようできょとんとしました。以前からマニマンは、牡丹の根元から芍薬が小さな芽を出したことを知っていました。それがいつの間に花開いたのです。マニマンは庭に出て、よく見えるようにと、その小さな花の背後に画用紙を立てて写真を撮りました。芍薬はもっと大きな花を咲かせますが、小さくても生きるのに必死です。去年咲いた牡丹と同じ白で、ほんのり赤が混じっています。マニマンは先日見た紅混じりの白ツツジを思い出しました。今年牡丹を見なかったマニマンですが、遅まきながら、牡丹の脇から芍薬が咲き出たので、少しは気分がよくなりました。でも、芍薬は匂いがよくないので、それを思い出すと、よくなった気分もしぼみがちとなります。そう思いながら、ついでにボウル一杯の2リットルほどの水道水を、オニビシ入りの火鉢に注ぎ、藻で濃い緑色になった水を半分ほど溢れさせました。藻だらけになってオニビシが育たなくては困りますからね。
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