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2007年05月11日●第 99 話
一昨年、マニマンは旅先で牡丹の苗を2本買い、裏庭に植えました。去年の5月には白と濃いピンクの大きな花が咲きました。買う時に説明されたとおりに、そして本も読んで、たっぷりと栄養を与えたのでした。花びらが散った後、葉は枯れずに冬越しし、春先には元気をつけて来たように見えましたが、いっこうに蕾が出ず、結局花は咲きませんでした。残念と思っていたところ、根元から小さな蕾がひとつ生えていることに気づきました。マニマンはそれが牡丹の苗の台から育っている芍薬だとわかりました。牡丹は芍薬の根に継いで育てられるのです。芍薬と牡丹は似た花ですが、芍薬はいい香りはせず、むしろとても臭いです。そのためマニマンはあまり好きではないのです。でもせっかく生えて来た蕾です。切るにはとても忍びません。そのままにしていると、来年はすっかり芍薬に変化してしまうかもしれませんが、それもまたいいかなとマニマンは思います。それより、木を伐採するなど、庭を整理して牡丹の苗に光が当たるようにすることが先決です。葉だけの本当の葉牡丹は面白くないですから。
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