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2007年05月08日●第 96 話
何年か前、近所の幼稚園横の広場にたくさんの石燈籠が立っていました。その奇妙な光景をマニマンは時々思い出します。燈籠はローソクを灯して夜を明るくするものです。大昔から鹿が多くいる、とある神社には3000もの燈籠が並んで森のようになっています。真夏にそれらが全部灯される行事があり、マニマンはママーニと一緒に出かけたことがあります。※ ●マニマンの思い出しっ記 8 マニマンの家の近所に、いつの頃からか急にたくさんの燈籠が林のように立ちました。以前、幼稚園の片隅にあったものが引越ししたようです。一部が別のものに変わっているような気がしますが、たまには売れたりしているのでしょうか。みんな苔が生えていたり、どこか欠けていたりするので、なかなか買い手がつきそうには思えませんが、新旧大小さまざまな形があって見飽きません。その燈籠の林をマニマンはよく思い出し、古い時代の幽霊が勢揃いしているようで変な気分になるのです。もちろん夜に灯されることはないですが、マニマンの心の中では、暗闇の中でみんなぼんやり灯っているのです。そしてバイサオーの気配も感じます。
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