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2007年04月29日●第 87 話
昨日マニマンは電車に乗って遠くの図書館に出かけました。眩しいキミドリ色の初夏で、サングラスをかけてマニマンの好きな決まったルートを行きました。図書館の近くに来ると、あちこちの骨董店が市を開いていました。マニマンはたくさんの調べものがあったため、3、4軒を簡単に覗いただけで図書館に急ぎました。図書館の正面玄関前に着くと、通りを挟んで10ほどのプランターに、色鮮やかな春の花が陽射しを浴びてたくさん咲いていました。マニマンはよほど1枚写そうかと思って、いい角度を探しましたが、調べものを早く済ませようと、気持ちを変えました。そして、図書館の中で司書が何度も多くの本を持って来てくれるのを待つ間、マニマンは窓越しにそのプランターを見下ろしましたが、それよりも眼前の旗に心を奪われました。『風が強くて、鯉のぼりに最適な日和だなマニ。旗の太陽がキミドリ色だったらどうかなマニ。』 マニマンは迷いましたが、ポケットからカメラをそっと取り出して写真を撮りました。司書に見つかっても叱られないとは思いますが、疑われるのはごめんですしね。
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