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2007年04月16日●第 74 話
マニマンはオニビシの一斗池のことをもっと書きたいのですが、いっこうに発芽してくれません。底には土がたっぷりとありますから、根を張るにはちょうどよく、水温も高まっているはずなのですが、気になるのは、数日置きに半分ほど入れ替える水がすぐに濃い抹茶のように緑色になることです。グリーンパウダーの素が土に混ざっているのかもしれません。水はきっと富栄養化しているのです。油かすなどの土の栄養分をたくさん混ぜたからです。それがかえって発芽にはよくないのでしょうが、全く養分を加えないよりかはましな気がします。それに水をよく替えているので、もうかなり養分は希釈されているはずです。去年はいつ頃発芽したのか、マニマンは思い出そうとします。4月だったか5月だったか、溜まる記憶の中で定かではありません。たまにオニビシの黒い実をつまんで引き上げて見ますが、硬い殻に覆われたままで腐った様子はありませんから、きっと眠ったままなのです。グリーンパウダーがいっぱい混じった濃い抹茶のような水の中で、どんな無茶な夢を見ているのでしょう。
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