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2007年04月08日●第 66 話
今日は花まつりです。昼間、マニマンは家族3人でコマニの運転でスーパーに行きました。花を見ようと、あまりにもたくさんの車が繰り出し、コマニは運転にてこずりました。マニマンは車窓から遠くの山辺に見える桜や土手に咲く桜並木を眺め、全く気持ちのよい日和を味わいながら、コマニとママーニに言いました。「よーく見ときや。来年は見られへんかもしれへんで。」 冗談で言ったのですが、本当のところ、誰しも来年まで命があるかどうかはわかりません。桜はそんな恐いことを思わせます。マニマンは桜がもうすぐ散ってしまうことの残酷さも思いました。家に帰って仕事部屋に座ると、窓の向こうに桜を初め、キミドリ色の樹木など、色とりどりの木々が見えました。それが少し霞んで見え、マニマンは仙人の住む山を思いました。仕事の合間に何度も見ましたが、だんだんと日が暮れ、色とりどりの具合は灰色の中に沈みました。マニマンは少し悲しくなりました。そして「花まつり」の曲のメロディを思い浮かべました。お釈迦さま、お誕生日おめでとうございます。わたしは小さなマニマンです。
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