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2007年04月01日●第 59 話
金パンジーが太陽の明るい色とすれば、その影のようなブルーのパンジーがあるのはとても自然なことです。ブルー・ジーンを思い出させる青パンジーは、光の具合で紫にも見えますが、金パンジーとよくセットになって咲いています。2色は補色関係にあるので、ふたつのパンジーが混ざれば灰色になるはずですが、2種をかけ合わせても灰色のパンジーは生まれません。そんなパンジーを誰も美しいとは思わないからですし、パンジーにしても、ほかの花より目立って虫に飛んで来てもらう必要があります。そのため、灰色の花はほとんど存在しないのです。自然がそれだけ灰色に満ちているからでしょう。※ ●コマニの新生活記 5 <3月31日> 前途洋々たる人生やと言われるけどもなあ。サラリーマンは先が見えてるしなあ。そう言うても親父みたいに生きるのも大変みたいやしなあ。ブルーな気持ちになるで。花の世界でも明るい色と影のような色があって、どっちも目立ってるけど、どっちが光と影かわからへん。光と影はニンゲンにもチンパンジーの心にもあるけど、ぼくがサラリーマンなら親父と釣り合いが取れてるな。それをしっかり思っての新生活や。
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