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2007年03月24日●第 51 話
マニマンは写生をゆっくりしたと考え、昔はよく庭に百合やチューリップの宝珠型をした球根をたくさん植えて楽しんだものです。それが面倒臭くなり、また椿や合歓の木など、大きくなったものが増えて場所が狭くなったこともあって、もう球根を買わなくなりました。自分の庭に手間をかけずとも、近所を散歩すると、他人の庭先に薔薇やチューリップなどがたくさん咲いているのを見ることが出来ます。そんなわけで、どうせならオニビシのように、めったに見られない珍しい植物を育てたいと思っているのです。そう言えば食虫植物のパックンもいいな。ただし、ずぼらなマニマンですから、育てるのが難しいのは駄目です。マニマンは、珍しくない花の中では、毎年今頃ぐんぐんと葉を成長させるチューリップを見るのが大好きです。地面から一斉に角型の葉がにょきにょきと生え出ている様子に、「オニオニッ!」と呼びかけたくなるのです。そんな時、いつものように出鱈目な替え歌が口をついて出ます。 ♪咲いたー、割いたー、チュープッリンの歯がなー ♪並んだー、どーなんだー、赤、黒、緑 ♪どの歯を見ても、オニオニだー
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