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2007年03月19日●第 46 話
マニマンはマルメロとカリンを一緒のものと思っています。以前に作ったカリン・ジャムはとっくに食べ終えました。自分で作ったので点数は甘くなりますが、色といい味といい、まずは申し分のないものでした。そのため、またカリンが手に入ればと考えていたのですが、去年の晩秋、自転車で10分ほどのところに1本のカリンの木の下にいくつか実が落ちていたのを見かけました。今では木にも地面にもキミドリ色の実はひとつもありませんが、1月下旬のある日、勇気を出して低い鉄条網の仕切りをまたぎ、新しそうなものを10個ばかり拾って帰ったのでした。以前は4個でジャムを作りましたから、その倍以上の量が作れます。ところが忙しいマニマンはなかなか時間が見つけられず、どの実にも日々少しずつ茶色の部分が多くなって行くのを見るばかりでした。先月ようやくジャムを作ろうと思って実を洗い、包丁でふたつに切り割ると、中はどれもうす茶色でスカスカ状態でした。遅過ぎたのです。残念ですが、マニマンは全部ゴミ箱に投げ入れました。そのカリンの木は今、新芽を一斉に吹かせています。
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