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2007年03月13日●第 40 話
マニマンは裏庭の向こうにある畑を見るのが好きです。さまざまな鳥が飛び交い、ちょっとした天国に思えます。鳥たちはバランスよく自分たちの領域を守って生きていると思いますが、ニンゲンたちは山を切り開き、水を汚染する一方です。それに、人口が減少しつつあるのにマンションが増え続けることがマニマンにはさっぱり理解出来ません。マニマンは毎年畑の白梅が満開になる頃、ウグイスの声が早朝からよく響きわたるのをまどろみの中で聴くことが楽しみなのですが、今年はもう梅はすっかり散ったのに、ウグイスの声は聞きませんでした。これもマニマンには理由がわかりません。先日散歩中に、椿の木にウグイス色した小鳥がとまっているのを見かけました。目玉の周りが白く、メジロだとすぐにわかりました。次の瞬間その鳥はまるで弾丸のようにさっとマニマンに向かって勢いよく飛んで来て、そのまま背後に飛び去りました。メジロはここ数年増えています。ウグイスを押しやったのかもしれません。メジロもいいですが、ウグイスのように鳴いてくれないのがマニマンには不満です。
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