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2007年03月07日●第 34 話
毎年晩秋になると冬越しをするために、マニマンの部屋の扉の隙間にピカポロンツァたちが大量に集まって来ます。同じ大量の小さな虫でも、ピカポロンツァの人気度はモスキートとは正反対です。昨日は冬ごもりの虫たちがもぞもぞと這い出して来る啓蟄でしたが、2週間ほど前、マニマンの部屋の窓に一粒の黒いものが動いていました。丸い輝く粒をしたピカポロンツァです。マニマンはぼんぼりの点灯を思いながら、点灯虫をつまんで手のひらに乗せ、窓の外に出しました。すると、やがて指先に進み、そこで背中をパカッと左右に開いて遠くの畑に飛んで行きました。それから窓の隙間を確認したマニマンは、数十匹の仲間がいることに気づきました。どういうわけか、今年は例年の数分の1です。啓蟄にはまだ日数があるというのに、暖冬ですし、その日はとても天気がよくて春真っ盛りの日和でした。マニマンはピカポロンツァたちをみんな畑に向かって飛び立たせてやりました。『おーーい! 転倒するなよー、また冬が近づくと帰って来いよー、マニマンの部屋で冬ごもりさせてやるからなーーマニ。』
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