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2007年03月05日●第 32 話
1か月と2日前の夜にマニマンはママーニやミヨーナ夫婦と一緒に神社の節分祭に行きました。神社の境内ではなまはげのような赤鬼青鬼たちが現われ、その後白い装束を着た四つ目で正義の味方の鬼神に追い払われるのですが、去年その面白い様子を目の当たりにしたマニマンは、今年も同じ光景をと思って出かけたのでした。鬼退治の光景には出会えませんでしたが、去年とは違う経験をいろいろとしました。そのひとつはオニオニ八つ橋を見つけたことです。もうひとつは、境内のどこかは忘れましたが、細いローソクがいっぱい灯っている光景を見たことです。その突然の出会いに一瞬たじろぎました。そして一度あることは二度あるもので、初午の日に稲荷神社にお参りした時にも同じ光景に遭遇したのです。満月の夜でも神社は暗い森の中にあって、ローソクの光はひときわ明るく感じましたが、ローがなくなって消えたもの、まだ長くて勢いよく燃えているものなどさまざまで、その行列はニンゲン世界のお祭り灯に見えました。マニマンは自分のローが後どれくらい残っているのかなと思います。
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