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2007年02月27日●第 26 話
開店回転ずっし店では目的のネタが回って来るまで夢想がつきものです。体中米粒とネタが貼りついたバラずっしニンゲンを思った後、マニマンはまた想像しました。前と同じように回転ずっしもニンゲンの座席も回っていますが、今度は同じ方向と速度です。となれば、目の前の回転ずっし皿は停まったままです。そのため、客たちは立ち上がって遠くのものを奪い合い、店内は回転ずっしが飛び交う大変な騒ぎです。そしてみんな顔中、体中米粒とネタが貼りついてまるでバラずっしになります。前と同じ結果を夢想した後、ようやく夏の夜の夢みたいなきれいな紺色をしたなすびずっしが回って来ました。マニマンはさっと皿を取ってまるでパックンが虫に食いつくようにぱくぱくと一気に平らげました。そして皿の上に残った2枚の笹を取ろうとしましたが、剥がれません。それは皿に印刷したものでした。そこにちょうど重なるようになすびずっしをずっしりと置いてあったのです。マニマンは自分が2次元になった気分がしました。すると、狐色した稲荷カミナリずっしが数皿続けて回って来ました。
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