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2007年02月22日●第 21 話
宝珠をくわえている狐を見たマニマンは、ちょこっとおごそかな気分になって朱塗りの大きな門をくぐりました。そして、門の両側にお酒の「こも樽」が積まれていることに気づきました。マニマンの地元の神社ではもっとたくさん並んでいるので、驚くことはなかったのですが、吸い寄せられるようにそばに歩み寄りました。柵があるため、間近まで行って触ることが出来ないのが残念でしたが、太陽の光がよく当たって、お酒の銘柄の印刷はよく見えました。知らない銘柄ばかりで珍しく思っていると、大黒さんの横に宝珠が描かれている銘柄に気づきました。マニマンは小躍りし、思わず心の中で『またマニだマニ!』と、またマニ語で内心叫び、早速写真を撮ることにしました。柵が邪魔して、思うような角度で撮ることは出来ませんでしたが、どうにか宝珠は写りました。いよいよ神社の本当の境内に入ろうとする間際にマニマンは狐とお酒で宝珠に迎えられたわけですが、きっと宝珠はマニマンを呼び寄せたのです。宝珠男のマニマンは、ちょこっとした幸運のしるしの気がして、ミニジシを思い出しました。
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