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2007年02月13日●第 12 話
マミー・ママンの家で鬼仮面を回して遊んでいる時、マニマンは独楽を思い出していました。マニマンは独楽をたくさん持っているのです。最も気に入っているのは最も大きな形をしている鳴り独楽です。最近またひとつ手に入れました。まだ音比べをしていないことに気づいたので、早速ふたつを回してみました。予想に反して最近入手した色の派手な新しいものが大きな唸り声を上げました。『ボーボーホボボー、おれの方が音デッカだぞーボーボーホーボー。』 糸の長さを交互に替えて何度試しても同じです。独楽の胴体に縦に切れ目が入っていて、そこから音が鳴るのですが、測ってみると音の小さな方が5ミリ短いです。これが原因かもしれず、同じ長さまで削って開けてやるのもいいのですが、赤い縞のデザインにぴったり合わせられているため、大きくすれば不細工になります。それに音が大きくなる保証はなく、大きくすると、もう元には戻せません。慎重で臆病なマニマンはそのままにしておくことにしました。鳴り独楽はニコニコの2個となって同時に回り、どちらもニコニコ笑っているように見えます。
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