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2007年02月11日●第 10 話
マニマンはアグリな赤鬼仮面の目の穴に指を挿し込んで独楽のように回してみました。アグリがプリティに変わった気分です。マミー・ママンは、マニマンがいつまでも鬼回しする様子を呆れて見つめながら、「もう少しどっしりと大人の素振りを見せたらどうや。」と言いましたが、マニマンはいつもマミー・ママンの前で子どもに戻ってしまうのでした。これは安心か甘えか、単に無邪気なのかわかりませんが、ひょっとすれば退屈なので、何か遊びになるものをいつも見つけたいからかもしれません。大人同士が話し合っているそばで、子どもがひとりでよく手持ち無沙汰でいろいろと遊びますが、マニマンの態度もまさにそれです。とにかくマニマンは鬼回しを面白いと思い、その様子をデジカメで撮りましたが、予想どおりに色が混ざってきれいに写っていたのでよけいに楽しくなりました。ところが、あたりまえのことですが、指を通した両目の付近だけは、止まったようにはっきりと見えて、まるで台風の目のようです。鬼回しは台風起こしで、鬼を茶化すときっと異常に怒って、いいことはないかもしれません。
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