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2007年02月05日●第 4 話
今日は初午です。マニマンは電車に乗って大きな稲荷神社に参拝に出かけました。神社づいているマニマンですが、お参りして頼み事をするわけではないのです。ふしだらを自覚するマニマンは、生活にちょっとした節目がほしいのです。電車を降りた駅から神社まで、老人を中心にたくさんの人で溢れ返っていました。そうした人のよさそうな正真正銘の庶民といった感じの人々に混じって、マニマンは何となく気分がいいのでした。初午というからには馬ですから、稲荷神社の狐では理屈に合わない気もしますが、そう言えば境内片隅の小さな社の中には、大きな白い馬の木彫りの像が置いてありました。デジカメの電池をしっかりと充電しておいたので、写真を撮ろうとしましたが、内部はうす暗く、また金網でさえぎられていましたから、なかなか思うような角度が定まらず、結局あきらめました。それに、何年か前に別の大きな神社で同じような白馬の彫像の絵を描いたことを思い出したからです。それを掲げておくことにしますが、やはりいい加減でふしだらなだなと内心マニマンは自覚するのでした。
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