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●近所の子ども-GReeeeN
神祭の船渡御をまともに見たことがない。昨夜はTVでも2時間ほど生中継があったが、気がつけば9時で、ちょうど終わったばかりであった。



今年は祇園祭のギも見なかったから、お祭りには縁遠い生活を送っている。表に出れば、昨日は梅雨明けしたのか、ギラギラ陽射しで、スーパーにぶらりと買い物に行くのに麦藁帽子をかぶった。どうせ光化学スモッグが発令されるような日々が来るだろうから、炎天下には出歩かないに限る。真夏の夕暮れ、日が沈む間際頃の時刻は大好きで、そんな時間帯に公園を散歩すると、永遠とはこんな一瞬かといった気分になれる。出歩かないに限る炎天下でも、それはそれで楽しいと思えば楽しい。昨日はあまりの暑さに、近くの小学生にもならない小さな子どもが、家の小さな前庭に円形のビニール・プールに水を張ってもらって遊んでいた。筆者も仲間に入れてほしいと思ったが、自分でも家の前で同じことをすれば、近所の人はどう思うだろう。変なおじさんの烙印が押されて、要注意人物になるかもしれない。筆者は息子が小学生の頃は学校にしばしば写生に行って、校長も含めて先生たちによく知られていた。それが大阪池田の例に殺傷事件によって、どの学校もぴたりと門と閉ざして、息子が通った小学校では、表門からボタンを押して職員質から確認されない限り、中に入ることが出来なくなった。勝手に入って花を写生するなど、もう遠い昔のよき時代のこととなってしまったが、何とも世知辛い。息子が小学生の頃は集団登校をしていたが、集団登校は筆者の小学生から、つまり40数年前から大阪では始ったのではなかったかと思う。交通量が増えたことが原因であって、不審者に狙われるということではなかった気がする。なぜなら下校は各自が勝手にしていたからだ。当時の夏の夜、アイスキャンデーを買うために大きな道路を横切った小学生の女子が、車に跳ねられて死んだことがある。夏休み前だったか、後だったか、校長先生が校庭の朝礼の際に話していたことをまざまざと思い出す。息子が小学生だった頃よりはるかに昔の自分のことを思い出すのは、頭の中には時間どおりに記憶が並んでいないことを示す。
 息子が小学生の頃、同級生の女の子がいじめられているとして、その母親が問題にしたことがあった。母子とも目立ったところがあって、何となくいじめの対象になりそうな感じは理解出来たが、そのことによっていじめられる筋合いはない。いじめられていると訴えた方の被害妄想も多少はあったかもしれないが、筆者には真相がわからないまま、その一家はやがて引っ越した。3年ほど前のことだが、ひょんなことから、その家庭をよく知る男性と出会って、ちょっとした仕事の注文をもらった。その男性と世間話をしている間に、引越しをしたその家族の話が出て驚いた。その男性の住まいは、わが家から5、6キロも離れているのだが、引越し家族とは長年の付き合いがあったのだ。やはり、いじめ問題は深刻であったらしく、その男性にまで打ち明けていたらしい。筆者の地元のことについて詳しいので驚いていると、今度は「大山さんは地元では有名ですよ」といったことを言われた。息子が小学生の頃に学校行事にいろいろと参加したことが目立っていたのであろう。そう言えば、父親が母親に代わって出て来るというのは、わが家だけであった。家内が外に働きに出ていたから仕方がなかったのだ。だが、おばさん連中と話をするのは、それはそれで有意義でもあった。また、同じ書き出しになるが、息子が小学生だった頃、近所に6年生男子の面倒見のよい男の子がいて、よく家まで毎朝迎えに来てくれた。愛想のよい大柄な子で、息子にすればお兄さんといった感じであったが、家にまで行っての付き合いはなかった。だが、どういうわけか、そのお母さんとは今でも電車の中でしばしば会い、近況を伝え合う。4か月ほど前だろうか、その奥さんはとてもニコニコ顔で、10年近く前だろうか、かつて東京に出て音楽業界に入った長男が、弟が結成した4人組のヒップホップ・グループをプロデュースし、このたびそのCDが出来上がって来たので、1枚持参すると話してくれた。結局そのままになっているが、その曲は早速TVのゴールデンタイムの老舗番組のエンディング・テーマに使用され、オリコンでは大きな話題になりかけていることがわかった。そのこともそれっきりで忘れていたが、先日新聞にそのグループのアルバムだったろうか、広告が出ていることに気づいた。そして昨日の朝、家内がやや興奮気味に話してくれた。今しがた、TVにテリー伊藤の瞳がアップで映し出され、カメラが徐々に引いていったところで、○○くんのグループのCDが紹介されたというのだ。有名芸能人を前面に出しての、しかもそこそこの秒数のコマーシャルであるから、大ヒット間違いなしと踏んでいるのだろう。残念ながら曲はまともに聴いたことがないが、前向きの歌詞で人気が出ているらしい。グループ名はGReeeeNだったか、ザッパのT‘Mershi DuweeenのようにEが多い。それだけいいという自負か。ともかく息子もよく知る兄弟が協力してメジャーな存在になろうとしているのは嬉しい。

●2002年4月19日(金)夕方 その2
●近所の子ども-GReeeeN_d0053294_856183.jpg本屋を出てまた地下鉄に乗り、さらに北上。天神橋筋商店街を次に歩く。先月の下旬、その商店街に新しくオープンした古本屋で、買いたいが重いので止めた本が3冊あった。もう売れているかもしれないと思いながら重い足取りで夕方の商店街を歩くのは何だか侘しい。しかし本は売れていなかった。そのうえわずかだが値が下がっていた。『大論』を書く時に読んだ上下本のある単行本があって、税込で6000円ほどするので図書館に買わせて、借りて読み終えた。それが注文伝票つきの全くの新本が800円というから、あまりに安い。それと荒俣宏の本を買った。プッチーニについての2冊も買おうかと迷ったが、これは次回にしよう。もう一軒立ち寄って、そこではボブ・ディランの楽譜本を150円で。2000円以上の定価で発売されたものだから、安い段階を越えて捨て値だ。そして来た道を戻ってまた地下鉄で北上。梅田で降りる。サラリーマンの群れと一緒に電車から吐き出される。D・H・ロレンスの『エトルリア紀行』には、エトルリアの地下の暗い墳墓をいくつも出たり入ったりして見物しながら夕暮れが迫る描写がある。さすがロレンスで、30年前に読んだ本のそんな箇所が今も鮮明だが、地下鉄の馬鹿気た何度もの乗り降りをついそんなことになぞらえてしまう。そして、徒歩10分でいつもの古本屋へ。20年ほど前に出た講談社の『日本大歳時記』が1冊500円で積んである。全巻揃えかどうかわからないが、一冊手に取って中をぱらぱらとすると、どうも全5冊であるらしい。ならば全部揃っている。当時でも5冊で3万近くした本で、それが10分の1に満たない価格だ。いったい古書の値打ちはどうなってしまったのだろう。5冊抱えると倒れそうになった。「買おうかな、買うの止そうかなあ」などと昔の歌謡曲のパロディを思い浮かべながら、心は決まっていた。買って帰ろう。季語辞典プラス写真集プラス名句集といった本だが、季節感豊かな日本を再発見するには最適な本だ。こういう季節感が梅田のネオン輝く飲み屋が並ぶ界隈では別世界のもののように思える。客引きの兄さんや、若いホステス、それに制服を着たかのようなサラリーマンの洪水。両手に花ではなく、重い古本下げると、体が地面にめり込む気がする(これは『本当の物語』にも使用した表現)。中古CD店も2、3軒行くつもりが、もうその体力はなかった。そして十三で降りて駅近くの和菓子店でいつものおはぎを買う元気も失せて、そのまま家まで一直線。食事を済ませて10時過ぎに愛知のFさんから電話があった。息子のアルバイト先の人の声に非常に似ていて、そうとばかり思って返事をしたが、そうではないことがわかってまごついた。手紙が届いて、その返事であった。名古屋の骨董祭は5月1、2、3日だが、3日の祝日は人が混むので避けて、1、2のいずれかがどうかとのこと。そして午後に休暇を取ってもよいとの話で恐縮するが、こちはいつでもよいのでと返事をした。また改めて電話をくれるそうで、どうやら数ヵ月ぶりに名古屋行きが実現しそうだ。
by uuuzen | 2007-07-26 08:56 | 〇嵐山だより+ザッパ新譜
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