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●音楽雑誌『relix』ザッパ特集、付録CDその1
誌が馬鹿に出来ないと思えたのは、『relix』にCDが1枚ついていることだ。この雑誌はアメリカで6ドル、カナダで8ドルだが、CDつきであることを考えるととても安い。



●音楽雑誌『relix』ザッパ特集、付録CDその1_d0053294_13413899.gifCDは全15曲で77分の音楽が詰まっていて、大西さんから資料をもらった後、真先にこのCDを聴いた。とても面白くて10回は聴いたが、今これを書きながらまた聴いている。中に2、3曲とても感心したのがあり、早速アマゾンで調べたところ、CDは販売されていなかった。おそらくこの1年の間に品切れになったのだろう。それほどにマイナーのミュージシャンの作品がサンプラーとして収録されている。だが、メジャーでないのに面白い音楽をやる連中がアメリカにはわんさかいることを改めて知ったというか、とにかくこうした音楽雑誌の付録でない限り、まず出会わない演奏家の音楽が、たとえ1曲ずつであろうとも収録されているのは、筆者のように積極的に新しい音楽を聴こうとしない者にとってはなかなかいい機会だ。その意味でこの雑誌を定期講読したいくらいに思うが、ザッパ特集でなければ興味もないので長続きしないか。それはさておき、この付録CDにザッパの顔が使用されていて、ザッパ・ファンは持っておいて損はない。15曲の最初がザッパ曲であるのが嬉しい。ゲイルがザッパのCDを宣伝するために出血サービスしたのがありありとわかる措置で、ギター・ソロをフィーチャーした「Imaginary Diseases」(「病いは気から」と訳したい)が収録されている。これは同名曲を収録するアルバムの発売の前宣伝用としては最適であったことだろう。『relix』にはこのアルバムのほかに『Joe’s Domage』『Joe’s XMASage』のジャケットが載せられている。前者は2004年、後者は2005年のクリスマスの発売で、『Imaginary Diseases』は去年2006年の5月頃に出たと思う。それもともかく、『relix』収録の「Imaginary Diseases」は公式発売のものとは違って3分10秒ほど短い。どこでカットしているかと言えば、3′42″から6′52″の間を切り取っている。つなぎ箇所はあまり不自然に聞こえないが、それでもその気になればやはりわかる。ジョー・トラヴァースの編集のはずだが、わざわざこうした編集ヴァージョンを提供するところにもゲイルの意気込みのほどが見える。ちょっとしたヴァージョン違いでも血眼になって収集するザッパ・ファンにとっては、この『relix』のオマケCDは持っておくべきものに思える。全体を6分間ほどに縮めたのは、他に14曲も収録する必要があったことと、またそれだけザッパのギター・ソロ・パートが長ったらしく変化に富んでいないことも言えそうだが、ザッパもそう思っていて、生前もしこの録音を発売したとすれば、かなり鋏を入れた気がする。

●2001年11月1日(木)夜 その2
それでその業者のオークション歴を見ると、今まで100人ほどの人が人形を中心に買っているのがわかった。最低価格と落札価格を比べると、だいたい倍から3倍になっている。つまり「熊金」の1万円は、今までの相場から言えば2、3万で売れるはずということらしい。扱っている人形が関東のものが中心で、名古屋か静岡、あるいは東京付近の業者と想像するが、4月にも同じ「熊金」がオークションに出て売れていることがわかった。しかしいくらで落札したかはもうデータが抹消されていた。よく出る品物なのかもしれない。写真で見る限り新品同様で、筆者が先日買った「松引き」と同時期の作であるのは間違いがない。新京極の土産店でも、「もう1点別に熊乗り金時があったのですが売れてしまいました」と語っていたし、その価格は13000円であったはずで、それ以上は出す気にはなれない。そこで12000円で諦めたのだが、友人はおそらく最低15000円はするだろうから、思い切ってその価格を打ち込めと言う。それで落札できるはずもなく、また落札できても消費税や送料の負担を考えると2万になってしまう。伏見人形の地元にいることだし、根気よく探せばもっと安く入手できるだろうと考えて目下のところ諦めている。その業者が今までに扱った丹嘉の伏見人形はみな数万円で落札されていて、当然のことながら日本全国には高値でも入手したい人がいっぱいいるはずだ。それを思うととても太刀打ちできない気がする。ま、あまりモノに取り憑かれるのはよくない。図書館では閉架にある郷土人形の本を2冊借りた。1冊は昭和5年に発刊された武井武雄の『日本郷土玩具』で、伏見人形について言及されているはずの「西の部」だ。ぱらぱらと拾い読みすると迫力が伝わる。藍染めの麻地にハガキ大の姫達磨の色刷り木版画を表中央に貼り込んだ贅沢な装丁で、背の金押し文字も深い。こんな造本は今ではもう不可能だ。仮にできたとしてもとんでもなく高価になるはずだ。本は3円50銭。この当時の封書は3銭であったから、郵便料金から今の価値に直すと1万円となる。筆者の母が生まれた翌年の発刊でもあり、ことさら重厚な味わいを感じる。もう1冊借りたのは81年に出た『全国郷土人形図鑑』で、大半は白黒写真で残念だが、日本全国の有名な土人形や張子、練物人形がずらりと写されている。コレクションは東京電機の社長で、さすがの貫祿と言えばよいか、一般の好事家ではとうていこんなコレクションはできまい。資金も暇もあるこうした人々の熱心な収集によって、古いものはもう収まるところに収まっており、それを思うと集める気が失せて何となくゲンナリしてしまう。ザッパの珍盤のコレクションを自慢するのとどこか似ている。同社長は、目利きになるにはとにかくたくさん集めることだと書いているが、集めるにしても昔のようにはいいものが出て来ないはずで、出たとしても筆者には手が出ない。それはいいとして、帰りの電車の中でそれらの本を拾い読みしていると、つくづく世間の広さを思う。あらゆるものがコレクションの対象になり、どんなものでもそれなりに有名なコレクターが存在している。日本のあちこちには「熊金」にもさまざまな形のものがあり、思わず目尻が下がってしまう人形が何と多いことか。
 友人宅のインターネットで調べたが、大阪の三島郡に郷土玩具のコレクターがいて、伏見人形も8000点ほど所蔵しており、無料で拝見できるとあった。その場所は大山崎に近く、阪急電車一本で筆者の家から4、50分ほどだ。あらかじめ電話してから訪れる必要があるのは、人形は収蔵庫に収まっているため、それらの扉を開けたりする準備を要するからだろう。しかしそういったコレクションがあるとは全く知らなかった。これは早速出かけてみたい。先の図鑑には、たくさん集めることのほかにたくさん集めた人のコレクションを見せてもらうこともよいと書いてあったが、郷土玩具のコレクションが見られる全国有数の館が20ヵ所ほど載っていて、この三島郡のコレクターに関してはその最後に参考的に掲げてある。また10年ほど前だろうか京都の嵯蛾野には「人形博物館」がオープンしたが、そこにも古い伏見人形は多いらしい。ただし入場料が映画館より高く、地元だというのにまだ出かけていない。このコレクションもどこかの社長が執念で集めたものらしい。今ではもう永遠に手に入らないようなそうした安い土人形を一部の収集家が系統的に保存し続けているのは、金持ちの道楽としてもそれは一級であり、もっと展覧の機会があればよいのにと思う。図鑑の種類もごくわずかなようで、それだけ土人形が今の若い人の興味の対象になっていないのだろう。図書館の帰りには天神橋筋商店街に寄ってまた古本屋へ。前回は『太陽』の別冊で武井武雄特集の1冊が安価で出ていたのだが売れていた。3冊買ったうちの1冊にはローマ時代の土人形が載っていた。別の1冊は中国の陶人形がたくさん載っている。土人形の歴史は幅広くかつ古い。そんなことを思いながら、重い本の袋を両手に下げて商店街の北端まで歩いて電車に乗って帰って来た。帰宅すると工作舎からきれいな封筒が届いていて、今年30周年を迎えて社長が交代したとか印刷されていた。それに正午頃に石原さんからファクスが届いていた。本の表紙の裏に印刷するザッパのことと、筆者の経歴についての文面確認だ。ザッパの方の文章は石原さんが作ったが、筆者が以前に宣伝文句として伝えておいた「20世紀の代表的文化であるビートルズ、映画、ジャズ…」といった言葉をうまく使用して簡潔にまとめてある。「関連事項をたっぷりと盛り込んだ空前絶後の娯楽解説巨編である」という締め括りはなかなか面白い。本当に「空前絶後」かどうかはわからないが、いろんなことをごった煮で盛ったのは確かで、「娯楽」もそのとおりだし、「巨編」も原稿量の多さから言えば嘘ではないだろう。筆者の経歴の方は先日送ったものを元にして石原さんが若干手直ししていたが、何となく文章がすっきりとしないので、またあちこち削って、もっと簡潔にしたものをファクスで送信した。さて、今日は図書館でアンディ・ウォーホルの分厚い日記本をちらりと見かけたが、日記でも有名人が長く続けるとあるような分厚い本になるのだなと思った。それで、今日の午後に石原さんに送信し終わったというのに、1週間ほど延長しよう。というのはそれでちょうど2ヵ月になって区切りがよいからだ。しかしこの追加の分に関しては石原さんも処置に困るかもしれない。送るかどうかは決めていない。

by uuuzen | 2007-06-07 13:43 | ○『大論2の本当の物語』
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