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●音楽雑誌『relix』ザッパ特集、その3
部事情がどうであったのか、ゲイルは質問者ゲールの最初の問いに対して、障害があったために10年間はどんな録音も発売することが出来なかったと語っている。




●音楽雑誌『relix』ザッパ特集、その3_d0053294_12292118.jpg

これはザッパ没後しばらくしてからの10年であろうが、出し惜しみしていたのかとファンが思っていたのは実はそうではなかったらしい。また、それまではRYKO(ライコディスク)との関係でしか発売が出来なかったが、その関係もなくなったと言う。だが、BARFKO-SWILLからの通販だけでは売れる数はますます減少するのもよくわかっている。また、ザッパの未発表音楽を購入したいと思っている人々が理解しないあらゆる重要事というものがあるが、それは自分のせいではないとし、ザッパが遺した録音をアルバムの形で再構成させるための技術的に要する費用の問題やテープをスタジオに持って来て組み合わせる必要があると語る。2番目の質問に対しては、テープ宝庫には何がどれだけあるか確認したことはない、すべてはザッパの頭の中にあって、しかもテープの箱と中身が一致しない問題があることや、RYKOが関知しない映像も含んでいたり、また古い録音はその当時の技術で再構築したり、「小さなオーヴン」や「規定の焼き方」を持っていると答える。「小さなオーヴン」と語った瞬間、傍らにいたトラヴァースは「小さくないよ」と反論するが、これは古いテープを現在のCDの音並みに作り変える機材のことで、すでにその処方箋もあって、トラヴァースが過去2年の間に、1968年から75年までの40巻以上のテープを検査し直し、スコッチ・テープに関しては状態はよく、アンペックスの何巻かは駄目で、焼き直しの必要があったことを語る。3つ目の質問についてジョーは、『Trance-Fusion』『Dance Me This』『The Rage and the Fury』の内容説明をするがそれはザッパ・ファンはみな知っていることで新しい情報ではない。続いてゲイルが受けて、テープ宝庫の内容をA、B、Cの3つのカテゴリーに分けていることを語る。Aはザッパのプロデュースとミキシングになる未発表音源で、これはZappa Recordsから発売する。そこには誰も知らない最低ひとつのコンサートが含まれる。Bはコンサートを録音したザッパが作ったテープで、『オン・ステージ』のシリーズやそれに似たほかのアルバムに近いか、あるいはAを作るに当たってザッパが作った補助的なもの。Cはその他のすべて。Vaulternative Labelはテープ宝庫にある材料を扱う考えに基づくもので、そこからはすべてのコンサートを発売する予定でいるが、かなり静かにそれをやりたいと思っている。なぜかと言えば、以前にも言ったことがあるように、これはわたしたちが海賊版の洪水に押し寄せられているという面白くない部分に属するからだ。ザッパ・ファンは真剣に待ち望んでいるが、公式発売を混乱させてやろうと思っている人々もまた真剣だ。

●2001年10月26日(金)早朝 その2
めったに会う機会はないのだが、20年前ほどに知り合って今もつき合いのある老芸術家がいる。その女性は独身だが、芸術家とはこういう人を指すと内心思っている。あまり詳しく書くのは避けるが、その人は長年よく知っている同じ芸術を志す人の個展に行っても、はっきりとものを言うし、それで相手が怒ってそれまでの仲になってもいっこうに動じない。そういう人だから親友が少ないかと思えば、全く逆なのだ。家ですら友人からもらったものだ。普通人にはまず信じられないだろうが、家をぽんとくれるという関係が芸術家同士にはあるのだ。つまり、それほどにお互いの才能を認め合っているから、困っている時は手を差し延べるのは当然ということだ。話を戻すと、ある女性がその老女性の優しさと強さに魅せられて家によく出入りして作品の意見を仰いでいた。ある女性はよく個展もするのだが、作風が停滞気味でしかも近年はどことなく人に媚びて芸能人っぽい嘘さを狙っているような、つまり全くいただけないように変化して来た。それは軽いゆえのよさとはまた違って、内容空虚な化粧顔の表面だけ見ているような気にさせられる絵で、ついにその老女性がはっきりと意見した。それを筆者はその老女性から耳にしたのだが、筆者も常々そう思っていたので、意見がぴたりと同じで微笑んでしまったが、自らも創作者でしかも眼力が鋭く、それだけはっきりと絵の評価をしてくれる人こそ本当の友人であるのだが、その若い女性がそれをありがたく思ったかどうかはわからない。おそらくそうではないだろう。その後の個展もたいしたことはないからだ。ただし作風がそうなると却って今まで人気がなかったところから反応がある。これはあたりまえだ。世の中には眼力などない人の方が多いのだから、そういう人が歓待するだけの話で、それを当人は自分の才能が開花したと勘違いするともっと後で悲劇が起こる。もちろんそれを永遠に感じない鈍い画家も多いが。さて、その老女はそのようにはっきりと物事を口にする一方で学識常識は人の何倍もあり、また何よりも優しい。そんな彼女に2、3年前会った時、おずおずと筆者の作品に対する感想を初めて求めてみた。「お兄さんは今は盛りとばかりにもうどんどん突き進みなさい。何をどう表現しても人生謳歌だね」。こんな人を勇気づける言葉があろうか。それは筆者が経済的にもあまり恵まれず、一方では周囲の無理解に耐えていることを暗に察しての言葉であったかもしれないが、それよりも芸術に本当に厳しく、それだけを信じて生きて来た人だから、それだけではそういう言葉をまず発しはしない。同じようなことはよく人から言われもするが、素人とは違って筆者が心から認める才能ある人の言葉だけに嬉しい。そんな人であれば酷評も喜んで聞き入りたい。
 同じ頃、京都を代表する超偉い染色作家から直々に、これ以上はないほどの酷評をいただいたが、不思議と腹立たしくはなかった。なぜなら、筆者はその大先生の作をほとんど芸術とは思っていないからだ。そういう人からどう言われようが何とも思わない。酷評された作品の中でも最悪だったのが、実は筆者が、最も公平な審査が行なわれると思って出品した府主催の京都美術工芸展で賞金つき優秀賞をもらい、展覧会後は府庁玄関にもしばらく展示された最新作であった。その大先生が審査する公募展には出品したことは一度もないし、今後もそのつもりはないが、日本では大先生の一言で会全体の傾向が決まってしまう。そんなところから個性的であることが命の芸術家が生まれるだろうか。肩書きや経歴が作品以上に幅を利かすのが日本の芸術界で、先の老女はそんなアホらしいところを超越している。おそらく頑固で世わたり下手であるので、筆者の作はその老女の作と同じように一般の人が多く知るところのものとはならないだろう。しかし、それでも幸福感があればいいではないか。「有名がなんぼのもんじゃ!」と罵りたいわけではないが、有名芸能人が画家ぶって描く醜悪なシロモノでしかない絵を見るにつけ、今は有名になることはむしろ恥ずかしい時代とさえ思える。本当に知るべき人だけが知ればいいのだ。そして知る必要のある人ならば必ず嗅覚を働かせて自分の求めるものを探し当てる。世間の大多数が決める価値というものがあるが、それを受け入れるかどうかは個人の自由であり、自分にとっての本当の物事の価値を決めるのは自分の眼力以外にはあり得ない。筆者はそのようにしてビートルズやザッパを聴いて来たつもりだ。人がいいと言ったからとか、何かでよいと持ち上げていたのを読んだとか、そんなことはまず疑ってかかれ。ただし、無視して聴かない見ないでは何もわからないから、そこはまず努めて虚心になって作品に接してみる必要がある。さて、一気にここまで書いて来て、まだ八時だが、この調子では200枚は書ける(大袈裟着て大ぼら吹きまくり)。今朝は夢をたくさん見たが目覚める時にかなりのまとまった文章が頭の中で流れ出して来て、それが最後にはザッパの話につながってうまい具合に終了した。そこで今日のこの日記はいつになく面白いものが書けるなと朝飯も食べずに書き出したのはよいが、最初の枕から失敗して、すぐに本筋に戻るはずが外れっ放しになったせいで、せっかくの話が思い出せない。で、適当な落ちでお茶を濁そうとしているのだが(なぜならこの文書は後4行で終了する必要あり)、あ、落ちだけ思い出した。目覚めつつある時にもうひとりの自分が夢を分析していて、その分析の結論がザッパの音楽もそうであったように、とにかく作品がなければその表現者は存在しないから、表現者は作品がすべてであり、そこに命をかけなければならないというしごく当然なことを認識したのだった。それでガバッと布団を蹴ってワープロにガバッと被さるようにワープした。また駄洒落で締め。ちょうど今電話あり、午後から出かける用事ができた。

by uuuzen | 2007-05-21 12:30 | ○『大論2の本当の物語』
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