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●「ロックの殿堂」続きその7
スタンブール生まれだったか、トルコ系のアーメット・アーテガン(Ahmet Ertegun)は、眼鏡と帽子姿でザッパと一緒に写った写真が紹介されているので、ザッパ・ファンは顔をよく知っていることだろう。





去年末頃だったか、新聞に死亡記事が載った。80以上の年齢で亡くなったから長命に属する。ザッパはアーメット・アーテガンを大物として意識はしていたであろう。2番目の息子の名前に「アーメット」をつけているのは、マザーズのメンバーの提案によるから、本当はザッパにすれば息子の名前などどうでもよかったのかしれないが、だとすれば息子にすればいい迷惑か。だが、実際のところは、ザッパ自身がその名前を気に入っていたのだろう。アーテガンは戦前にアトランティック・レコードを設立し、60年代のロックで大儲けした。特にレッド・ツェッペリンの存在は大きい。それ以前ではレイ・チャールズのレコードもよく知られるが、音楽業界で大物を抱えるとレコード会社の社長が一気に億万長者になる例がここにある。ザッパはその点のヒントがほしかったのかもしれない。おそらくザッパはワーナーから独立した後、アトランティックにも打診して配給を依頼したのではないだろうか。結果的にCBSやEMIから出たが、大手のレコード会社とザッパは長続きしなかった。アーメットの弟のNesuhiも有名で、こっちはジャズ・ミュージシャンの大物のレコードを出したことでよく知られるが、アメリカで成功したトルコ系は珍しいと思うが、どうなのだろう。そして宗教の問題はどうなっていたのか気になるところだ。ロックの殿堂では2年目の1987年に早々とアーメット・アーテガンを殿堂入りさせているが、非演奏者のカテゴリーとしては他に3者が表彰されたので、えこ贔屓という感じはない。ついでに書くと、87年の「ロックンロールに影響を及ぼした初期者」として、ハンク・ウィリアムズ、ルイ・ジョーダン、T・ボーン・ウォーカーの3人の名前が見える。

●2001年10月22日(月)夜
夜。昨日は郷土玩具店の前のバス停で待っていると、青い学生服を着た中学生男子6、7人が烏丸御池へはどのバスを乗ればよいかと言っているのを小耳に挟んだ。おばさんが説明しているが要領を得ない。そこで出しゃばって「歩いても4、50分だよ」と言うと、彼らは急に顔を見合わせ、バスを待たずに走り出した。バスがなかなか来ないことにしびれを切らしていたようだった。小糠雨なので傘をさすほどではない。彼らの姿が見えなくなってから、おばさんは、彼らは5時の集合時間まで30分しかなく、1日乗車券を買っていないので乗降のたびに220円を払わねばならず、そのお金もないと話をしてくれた。徒歩4、50分ならば30分で走れると思ったのだろう。ところが2、3分して四条烏丸を通過するバスがようやくやって来た。もう彼らが運よく先のバス停付近を走っているならば、呼び寄せてバスに乗らせようと思っていたところ、3つ先のバス停を通り越してその先目がけて走っている姿が見えた。やはり若い。しかし手ぶらだからいいものの、暑いししんどいはずだ。それで彼らを追い越してバスはその先の停留所に止まった時、本来なら間に合うのに運悪く信号に引っかかって立ち止まっている彼らの姿が後方100メートルに見えた。道幅の狭い通りなので、そのまま無視して走ってもいいのに、そこはまだ世間ずれしない中学生のこと。行儀よく立ち止まっている間にバスは動きだして、あっと言う間に彼らの姿は遠のいた。そして四条大宮に来て、そこを右に折れて四条烏丸へ着いたのは集合時間10分前であった。つまりもう2、3分待ってバスに乗っていたならば、四条烏丸から北上して御池通りまで歩いて五時には着けたはずだが、あの調子では信号が多い道でもあるので、最低5分は遅刻しただろう。あるいはもう少々。本当に4、50分で歩けるかどうかだが、そのくらいの距離はいつも歩いているので間違いはないはずだが、帰宅後、念のために地図で調べると4.3キロだった。中学生の足なら30分で充分走れる。だが問題は信号だ。悪いことを言ったかなと思いながらも、いやいや彼らにすれば京都の街を縦横に走ったという面白い経験ができて、修学旅行のよい思い出になるだろう。そんな経験は大人になればアホらしくてしなくなるからだ。それでも先生が500円でバスが1日乗り放題の券の存在を生徒に知らせないというのは、情報収集不足が過ぎる話だ。京都の市バスが時間どおりに来ず、しかも走るのが遅いとあって、金を払って損をする代表格のような気がして、世の中で最も腹立たしいものだ。それでも市バスの運転手の給料は年間1000万で、これが民間バスと比べて多いことからかなり問題になったこともあったが、交通局が赤字になるのは無理もない。筆者はそんなバスにはあまり乗らず、4、5キロならば運動を思って歩く。それでよく筆者の姿を車やバス中から見たという人がある。若い女性と歩いていると弁明に困るから、ひやりとした気分にさせられる。
 昨日は京都市中央図書館に本を2冊返却する必要があったのに、その時間がなかった。今日こそはと思ったが、外を見ると雨で、急に出かける気力をなくした。それでも返却しなければならないから、朝に書いた手紙数通と石原さんへ「付録」のゲラ校正を送るために近所の郵便局へ出かけるついでに書籍小包で郵送した。450円也で、交通費よりんと安い。そのような返却は1年に1度あるかないかだが、今日は疲れを感じた。さては原稿をようやく全部発送したので今までの疲労が一気に出て来たかも。それなのにまたこれを書き始めている。喉の奥が腫れていて食事が喉を通りにくい。風邪にかかったようで微熱がある。ひょっとすれば炭疽菌のせいか。もしそれで発病すれば日本で第一号となってニュースで大きく採り上げられる。アンディ・ウォーホルは誰でも15分間は有名になれると言ったが、それを実現することになるか。アフガニスタンには地上にアメリカの兵士が降り立って戦闘を繰り広げているが、新聞ではトップ・ニュースにはもはやならない。どんな大事件でも次々と生ずる日々の出来事に掻き消される。さきほど午後8時に石原さんから電話があった。ゲラの校正は石原さんが書き写してそれを印刷所でしてもらうとのこと。訂正箇所は平均すれば一ページにひとつはあるから、1日では全部書き写せないだろう。近日中に本の見本が届くそうで、それを元にして表紙のデザインが始まる。本の見本は中が真っ白で、同じ紙を使用して作る。それで厚さが確定するので正確な本のカヴァーのデザインが可能になる。『大論』をベースにして、そこに大きく「2」を配置するということで筆者の想像どおりになるようだ。各章の扉にアルバム・ジャケットの写真を掲げる予定で、Uさんからオリジナル・アルバムを借りて写真撮影をしたそうだ。うまくレイアウトできなければ予定が変更になるかもしれない。第7章は『日本公演鑑賞記』で、アルバム・ジャケットはないので、京大西部講堂の写真か、チケットの写真を掲げるのはどうかと提案したところ、それを送ってほしいとのこと。しかしこれも決定になるとは限らない。ゲラ校正のチェックに追われて、この日記に関してはまだ読み始めていないとのこと。11月中旬にCD-Rに焼きつけするので、それまではこの追加の文章を送信したり、20日までの分も訂正ができる。それで今月末まで書いて、送信はもう少し後にして、それまでの間に一度くらいは全体に目を通しておこうか。また、ゲラ段階でインターネットを通じて書評を出すネット新聞があるそうで、『2』を読んでもいいという人があったのでゲラを送ったとのこと。ただし読後に必ずその人が書評を書くとは限らないらしい。つまり書評するに値するものだけということで、何だか審判を受ける気分だ。

by uuuzen | 2007-05-14 15:03 | ○『大論2の本当の物語』
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