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2007年01月01日 ●第 198 話
明けました。窓も開けてみました。けれど曇り空では朝日は見えません。天気予報で元旦は曇りだと知っていたマニマンは、朝早く起きることをあきらめていました。マニマンは夜明け直前のまだ誰もが眠っているような暗い中をひとりで散歩することを趣味にしたいと、昔から思い続けていますが、そうなっても日の出を見るつもりはありません。マニマンは眩しいのが苦手で、光が強い時は黒眼鏡をかけるからです。そのため、生まれてこの方、日の出をまともに見たことがありません。でもその機会がついにありました。去年、叔父の喜寿祝いで大きな湖のほとりにあるホテルに泊って朝早く起こされた時、湖の向こうから太陽が昇り始めました。その時、マニマンは強引に温泉に誘われました。そして湯船に浸かりながら、水平線から昇り始めた朝日を見ましたが、朝焼けの赤い空を写真に撮っておきたいと思い、2分ほど温泉にいただけで、すぐさま濡れた体のまま部屋に走って帰りました。そして明るい湖に急いでカメラを向けましたが、太陽はほとんど丸い形を見せ、空の赤い色はすっかりなくなっていました。
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