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2006年12月30日 ●第 196 話
その昔、マニマンは年末になるとバイロイトで収録されたワグナーの音楽をFM放送で聴くのが楽しみでした。4日連続、計15時間かかって上演される『ニーベルンクの指環』は、北欧の神々の物語です。その壮大な音楽はいかにも歳の暮れにふさわしい感じがしました。今でも毎年放送されていますが、いつの頃からかマニマンは聴かなくなりました。でも今日は何年かぶりに『神々の黄昏』を聴きました。時々そのタイトルを思い出し、『おにおにっ記』でも何らかの形で使いたくなるのですが、そう言えば今年もいよいよ押し迫った黄昏時になりました。『おにおにっ記』は、鬼に縁のあるちっぽけでアホらしい内容ですが、マニマンはそれなりに熱心に人生の埋め草として書いた気がします。マニマンの庭には雑草によって育まれる命もあるはずですし、雑草は何も生えない砂漠よりかはいいです。そう思えばこそ、マニマンは毎日何かを書くのです。でもオニオニニンゲンのマニマンは、それがひとりよがりであることをよくわかっています。それでも壮大な物語のちょっとしたまねはしてみたいと思うのでした。
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