 ●当分の間、去年の空白日に投稿します。最新の投稿は右欄メニュー最上部「最新投稿を表示する」かここをクリックしてください。
|
|
2006年12月16日 ●第 181 話
マニマンはマルメロとカリンが同じものだと思っていますが、厳密には違うかもしれません。どちらにしてもマニマンはその実の色がとても好きです。木になっている最初は鮮やかなキミドリですが、熟すとレモン色よりもっと蛍光色の黄色になります。あまりにも硬くて、かじると歯がポロポロと欠けます。大きさの割りに重くなく、そしてプラスチックの作り物のように表面は蝋分でにゅるにゅるとベタつく感じがあります。それを知っているマニマンはおばあさんに言いました。「マルメロを漬けると蝋が溶け出して、ドロリとした成分が酒の中に混じりますよね」「すぐに漬けんと、しばらく乾燥させとくんですわ」 なるほどと思いながら、マニマンは地面に落ちていた4個をもらって帰りました。そして、早速風通しのよいところにぶら下げたのですが、2か月も経ったために腐ったようです。そう言えば、すっかり深い琥珀色に変化したカリン酒に漬け込んだままにしているカリンの果肉を引き上げて、砂糖をたっぷり混ぜて煮詰めれば、カリン・ジャムが出来ます。それを試そうとして、もう3年近くになります。
|
|
|
|