2006年12月11日 ●第　１７７　話

一昨日、マニマンはママーニと一緒にママーニの姪の結婚式に出ました。係の人が出席者全員に白とピンクの薔薇の花ビラをたくさん手わたしてくれました。そして、白い花嫁が前を通りかかった時、マニマンは手のひらいっぱいのその薔薇の花ビラを、花火のように威勢よくバラバラと放り投げました。床は花ビラの広々とした絨毯になり、それを踏んだマニマンは滑りそうになりました。披露宴会場に入って天井を見上げたマニマンは、豪華な灯かりを巨大なオニクラゲのように感じ、一瞬海底にいるかと錯覚しました。そうかもしれません。ニンゲンはクラゲのような軟体動物と大差ありません。それにクラゲは花嫁のドレスのような豪華さです。マニマンはクラゲの赤ちゃん誕生の映像を見たことがありますが、フワフワと泳ぎ始める様子はニンゲンの赤ちゃんの可憐さと同じだと思いました。で、ボウフラはどうかな？ やっぱりいやだマニ！ それはそうと、花嫁は手作りのクッキーを配ってくれました。裏Ｓ字型をしていて、それがクラゲの足に見え、マニマンは『クッキーのモンスターだ！』と思いました。